インスペクションについて詳しく知りたい


インスペクションはお家の健康診断





まだ、新しいのに倒壊したという場合は、構造材に何らかの不具合が発生していた場合です。このことからも、インスペクションの大切さがお分かりいただけると思います。

あなたの体は健康診断を受けるのに、マイカーは車検を受けるのに、何故マイホームはインスペクションを受けないのですか?



インスペクションは誰がやるの?


マイフォームの変化に最初に気付くのは、そこで生活している皆さんです。
ですから、毎日の生活の中の小さな変化に気を配ってください。

例えば、
基礎のコンクリートにヒビが入ってきた。⇒お庭の草取りの時に気付くと思います。
雨が降ると樋から水があふれる⇒樋から雨があふれるのは、樋が詰まっているからです。
このまま放置しておくと、あふれた雨水が建物に回ってやがて室内の雨漏りにつながります。

でも、天井裏や床下は普段目にすることがないのでご自分では難しいですね。
また、外壁は寿命がありますが、それがあとどれくらい寿命が残っているのかはやはり素人で解りません。その時には、住宅の専門家に頼んでください。



平成30年4月1日に宅建業法が改正され、皆さんがマイホームの売買をされるときに不動産屋さんは、この売買をする建物のインスペクション(建物状況調査)について説明することが義務付けされました。
説明を受けたからやらなくてはいけない、というものではないですが、安心して売買するためにはインスペクションを受けた方が良いですね。

その、インスペクションを行う技術者を「既存住宅状況調査技術者」といいます。
建築士資格を持った方が、国土交通省が定める講習を受けて資格を取得しています。

ですから、いまインスペクションを頼むとすると「既存住宅状況調査技術者」にお願いするのがベターな選択です。



インスペクションでは何を調べてくれるの?


雨漏りがないか、建物は傾いていないか?生活する上での重大な欠陥がないかを目に見える範囲で調査します。
天井点検口から頭を突っ込んで懐中電灯で照らし調査したり床下にもぐって調査したりします。
調査の範囲はご予算や建物の築年数等によって変わります。調査員とお客様でご相談によって調査範囲と調査費用が決まります。



悪徳リフォーム業者を撃退するために


建設業の中には、残念なことですが悪徳リフォーム業者と呼ばれる、自分さえ儲けられれば必要のない工事でも高額で販売してしまう業者がいます。
例えは、訪問販売で人の不安に付け込んで商売をしてきます。
多くの皆様は、建設業に携わっているのではない為、「このままでは雨漏りしてしまいますよ」とか「外壁を塗りかえないと大変なことになりますよ」といわれると「そうかな」と思ってしまいます。
そのような時に、定期的に点検してくれる会社(ホームドクター)を持っていると、そこに相談すればよいので安心ですし、悪徳リフォーム業者にだまされることもありません。

ご自分のマイフォームはもちろん、故郷のお父さん・お母さんのお家も地元の工務店等に定期的に点検をしていただくことで、家の状態を健康な状態に保つとともに、悪徳リフォーム業者にだまされることもなくなりますし、地震が起きても安心して過ごせます。