中古住宅におけるホームインスペクションの重要性とその一考察



今回は2014年に東京理科大学工学部二部建築学科に在籍していた山本武氏の
卒業論文についてご紹介していきます。

論文はメルマガタイトルにある通り

中古住宅におけるホームインスペクションの重要性とその一考察
http://tsujimoto.sub.jp/TUS-SOTSU/YAMAMOTO2014.pdf

2014年の卒業論文ですので、既存住宅状況調査技術者が創設される3年前に書かれた卒業論文です。
(既存住宅状況調査技術者とは、平成29年2月に創設された既存住宅状況調査技術者講習制度による新しい技術者資格です。)

本論文は建築物、主に住宅その中でも中古住宅の市場の価値ついて日本と米国を比較し、今後の住宅市場のあり方について考察したものです。

大きな買い物である住宅の価値はどのように決められ、どう変化してどう評価されているのか。
またそれが消費者にとって公平性があり良い物であるのか。
米国のホームインスペクション制度を参考に検証を進めています。

住宅を買う際、性能の基本的なものは意図された通りにその住宅に備わっているかどうかは容易に確かめることはできません。
つまり、住宅の情報の不完全性が問題視される。と指摘します。

レモンの原理を使って
中古住宅の市場において、消費者は不動産の信憑性については、不動産業者を頼らざるを得ないという状況であり
その情報には情報の不完全性と不透明性が内包されている。このような問題を改善していくように方向性をむけ
伸ばしていくのが今後の日本の中古住宅市場において必要であると考えられる。と問題提起をしています。

ホームインスペクションの実態をアメリカと日本について考察を進めた上、まとめを以下の通り書き記しています。

中古住宅市場において、情報の公開、売り手と買い手の情報の対象性が必要になる。
そして、今後人口減少していく日本においては新築住宅市場よりも中古住宅市場の展開に大きな動きがあると考えられる。

米国のホームインスペクションシステムを日本においても当たり前に行い住宅の資産価値の維持に努めることを
社会的な常識としてとらえられるようにすることが必要である。

そして、中古住宅の取引が盛んになれば、必要な環境に身を置くことができ、通勤等に使う時間も減らすことが可能となる。
すると交通規制の緩和にもつながると考えられる。

ホームインスペクションを普及、浸透させることにより、消費者のニーズを満たすことができ、今後の日本の中古住宅市場は拡大していくと考えられる。

読まれていかがでしたか。山本氏の卒業論文を皆さんはどう読みましたか。
山本氏の指摘のように中古住宅市場はコロナがもたらした生活スタイルの変化もあって活性化してくる市場です。

皆さんと取り組んいけたらと思いますのでご協力の程お願いいたします。